玉ねぎ
刺激を感じない程度の匂いが効果的。匂いがきついと逆効果になるのでご注意を
玉ねぎやネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどの独特な刺激臭や辛みのもととは、「硫化アリル」という物質です。硫化アリルには、気持ちを落ち着かせて眠りを誘う効果があります。
西洋の民間療法の中に、タマネギの匂いで寝つきを良くするというものがあります。私が協力したテレビ番組の実験では、いつもは昼寝をしない幼稚園児に玉ねぎの匂いをかがせて、眠るかどうかを調べました。匂いのない部屋で昼寝をさせようとしたグループは、案の定、眠ってくれませんでしたが、刻んだ玉ねぎをおいた部屋では、ほとんどの子どもが自然と昼寝してくれました。幼稚園の先生方も、玉ねぎの催眠効果にはとても驚いていました。
ただし、匂いが強すぎると逆効果。大人を対象に行った実験では、玉ねぎの匂いに気づいた人は寝つきが良くなりませんでした。匂いがするかしないかぐらいの少量を、寝床の近くに置いておくとよく眠れるようです。